今年も7月21日、一般財団法人シャンティハウスの創立日を迎えました。2021年に設立され今年で4周年です。今日は少し個人的な想いを綴りたいと思います。

この一年はシャンティハウスが掲げている「3つの大切な視点」のうち、お母さんのことお父さんのこと、障がいのあるお子さんのご家族のこと、そしてグリーフワーク、それらの活動の一歩目にようやく取り掛かることができ、これまでの4年間で少しずつ組織の土台作りをしてきた道のりを懐かしく思い返しています。

財団を立ち上げた1年目、毎日夜中まで作業してHPを作成し、財団の仕組みを整えることに一生懸命でした。その後は苦手な広報活動ですが何とかビジョンをお伝えしながら、ファミリーメンバーにご参加いただき、安心して活動していただけるコミュニティとしての役割を果たすことに奔走しました。肩に力が入り、つい頑張りすぎてしまうことも多々ありました、、。

この間、財団を立ち上げた目的である「こども・母・障がいのあるお子さんのご家族」についての取り組みにはなかなか辿りつけず悩み試行錯誤しながら、最初の試みである「こどものワークショップ」を開催することができたときには、本当に嬉しく思いました。

うまくできなかったこと、失敗や後悔も沢山あるのですが、諦めずにやり続けているうちに、設立当初から応援してくれている方々にも、わたしの少々壮大すぎる(笑)ビジョンについて少しずつ理解していただき色々なご協力をしてもらっています。また新しくできた頼もしい仲間のみなさんの暖かさに触れる機会も多くありました。お陰様、を実感する毎日です。

財団の設立日を代表である自分の誕生日に設定したのは、残りの人生の時間をこの仕事に注いでいくという決意からでした。
今年も誕生日に自分に尋ねてみました。「もう残りの人生が1年しかないとしたらわたしは何をする??」
この質問はこれまでセッションの中でさせていただているものですが、自分にも時折問いかけています。

答はやはり今年も同じでした。「出会えた大切な人たちにありがとうを言いたい。そしてこれからまだ未来のある大切な人たちが笑顔で幸せに生きていけるようにできる限りのことをして旅立ちたい。」

15年ほど前に亡くなった長男の優大から受け取ったいのちのバトン。本当に立派に自分の人生を全うした優大から「これからはママの人生を生きてね!肩の力を抜いて、自分に正直に自由に生きて欲しい。」とそう言われたように感じました。

あれから本当にいろいろなことがあり、いま改めて、自分自身を大切にしながら、社会に対して差し出せることを躊躇なく表現していくことが、自分に正直に生きることなのかもしれないなぁと感じています。

自分の中に変わらず確かにあるこの世界の行先に見えているビジョン。それはみんなが寛いで暮らしていていきいきと笑顔が輝いているとっても素敵で暖かい光景です。
いまはまだ現実には見えなくとも、いつかこの世界を旅立つ時までは、わたしの人生を通して、そしてシャンティハウスという活動を通して、その優しい愛に満ちた世界を少しでもシェアしていきたいと思います。

いつも応援し、支えてくださるすべてのみなさんに、心から「本当にありがとうございます♡」