今年の仕事初めは大学での外部講師としてお話しさせてもらうというものでした。先日夫と共に初めて伺った東京神保町にある専修大学さんの立派さにまずびっくりしました。まるで高級ホテルのような佇まいと設備に溶け込んでいる学生さんたちもおしゃれで、自分の大学時代の地味さとは比べものにならない様子でした、笑。 

財団を立ち上げてから、出張授業をすることが大きな夢のひとつでした。今回は大学講師もしている夫のつながりから、ありがたいことに講師のチャンスをいただきました。夫も一緒に伺いマーケティング系のゼミナールでの講義となると、わたしはとても場違いのような気もしましたが、大学2年生の学生のみなさんが自分の仕事観、キャリアについて考えるタイミングということで、わたしの人生の歩みと財団の仕事の話、そして少しだけワークもさせていただきました。

わたしはワークショップが大好きなので双方向での時間にしたかったのですが、問いかけてみるも、反応がほとんど見られないこともあり、わたし自身の緊張感が半端なく、苦笑、それでも真剣に聴いてくださる学生の皆さんに助けられ、なんとか講義を終えることができました。
スムーズでもなく、途中で十分お伝えできなかったこともあったり、反省しつつ、それでも自分の仕事ができたことが嬉しく、何かしらのほんの些細なきっかけや種になればいいなぁと願って帰路につきました。

今日になり、学生さんたちからの感想が届きました。読ませてもらったら、涙が。。ちゃんと伝わっていたんだなぁと、心が芯から暖かくなりました。
一番お伝えしたかった「みなさんは生まれた時からもう十分に価値がある、生きているだけも素晴らしい、特別な素敵な人になろうとしなくてもいい」というメッセージが届いていたことに感動。。

許可をいただけたので、ゼミの学生さんたちとの写真と、いただいた感想の一部を抜粋してシェアさせていただきます。本当に貴重な機会をくださった専修大学の増田先生とゼミの学生の皆さんに心より感謝です。

この夢の続きとして、小学校や高校にも出張授業に行くこと、みなさんとお話しすることを楽しみに、わたしも成長していきたいと思っています。

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幼少期からやりたいことがあり挫折した過去があるのにも関わらず、多くの経験をしまた新たに道を進み出すことができるのはすごい勇気があるなと感じた。些細なことでも始めて、財団へとなり多くの人の支えになっているのは、進み続けた結果なのかと考えた。また、挫折をしても新たな道を見つけられたことの要因の一つとして勉強などやるべきことをしっかりとやっていたからこそ選べたのかと感じた。

一人一人に価値がある、自分で自分を幸せになる力を持っているという言葉は私の心に響きました。日々将来への不安で押し潰されそうになる時もありますが、生きているだけで幸せであるということを改めて感じましたし、命は有限だから自分の人生好きなように楽しむべきだと思うようになりました。

私の両親は幸恵さんや広数さんのような家族はチームであり、生まれてきてくれただけでその人には価値があるといった考えでないので私ももし家族を持った時はこのような考えで子供を育てたいと感じました。

幸恵さんの命に対する想いの強さだったり、心の底から優しい方だなと感じました。中国という慣れない環境下で優大くんを育てることは、不安もあったり多くの苦労があったんだろうと思いました。今まであまり考えたこともなかったのですが、今普通に自分が生きていること自体にもっと感謝しないといけないと感じました。お話の中にあった、すごい人になろうとしないでいいから、リラックスして生きようという言葉はかなり心に刺さるものがありました。

わたしたちは生まれながらにもう十分に価値があるという言葉が心に響きました。私は自分よりも他人を優先し、周りの人の評価に敏感になりながら生活していました。お話を聞く前は、この性格を短所と見なしていましたが、お話を聞いてからはそれが自分の魅力であり、自分自身が作り上げたもの、長所でもあることに気づきました。毎日を楽しく生きる努力をすることで、人は魅力的になり、いつの間にか幸せをつかんで大人になるのだと思いました。

「誰にでも生きているだけで価値がある」という言葉を繰り返し何度もおっしゃっていたことが印象深かったです。就活も控えている中で自分の価値はなんなのか、自分にはいったい何ができるのだろうか、と日々考える中でその考え方をなんども投げかけてくれたことが私にとってすごく大きいものでした。

幸恵さんのお話を聞いて印象に残ったことは大人とは何かという話です。私は大人になるということは自分でなんでもできるようにならなくてはいけないと考えていました。でも幸恵さんは大人は自分で自分を幸せにする力を持っていると仰っていて、なるほどなと強く思いました。自分次第でいくらでも自分を幸せにできると考えるとなんとなく頑張れるような気がします。また、自分以外の人になる必要はないという言葉確かにそうだと思いました。誰かのようになりたいとか誰かが羨ましいとか思ってないで自分は自分なのだから自分の良さを磨いていけばいいんだと改めて強く思いました。自分を幸せにすることをこれから意識して生きていきたいです。幸恵さんのおかげでこれから強く生きられそうです。

私は周りと自分を比べてしまって劣等感を感じることが多々あります。みんなよりすごいと思われるようなことも得意なこともなくて、自分の存在価値を感じられず苦しいなと思っていた時期もありました。でも今回幸恵さんは、素敵な人・すごい人になる必要はないとおっしゃっていてそれがとても私に刺さりました。何か魅力を作らなきゃいけないと思っていたけれどもう生きてるだけで素晴らしいんだよと言われたことで心がリラックス出来たような気がします。また、まずは自分が幸せになることでその溢れる幸せを他の人にも分け与えていくという表現がとても素敵だなと思いました。今年で20歳を迎えたので、自分で自分を幸せにでき、そして周りも巻き込んで幸せを連鎖させていけるような”大人”になりたいなと強く思いました。