我が家に新しいクリマスツリーが仲間入りしました。
これから子どもたちが巣立って行くまで毎年出すことを想像しながら、娘とお気に入りのオーナメントを選びました。
ツリーはインテリアに馴染むことと長く使えるように考えて購入。
我が家の初代のツリーは、長男の優大がキラキラ光るものが大好きだったのでファイバーがカラフルに点灯するものでした。
感染症にかかり重症化しやすい優大にとっては、一冬を無事に乗り越えることは本当に大変でした。
だから、彼を授かってから、私にとっての冬は切実な「祈り」の季節でした。
そしてクリスマス、お正月を無事に過ごし、鶯の声を聞く季節を迎えられる時には、それまでの私が知らなかった大きく深い喜びと感謝に包まれたものでした。
グリーフワーク(大切な人を悼むこと)は本当に人それぞれの過程を経ると思います。
私の場合は、優大の誕生からの毎日が覚悟の連続だったこともあり、実際に亡くなった後には比較的早く受け入れたのかもしれません。
1年くらいかけて、お腹の底までしっかりと彼との別れを受け止めて、彼の人生への最高の感謝を抱いたと思います。
それでも、本当に大切な人との別れは、それを乗り越えて過ぎ去って行くものではなくて、自分の一部として、いつまでも変化し続けながら心にあり続けるものなのでしょう。
優大と過ごした祈りと感謝の季節は、彼が旅立って7回目の冬を迎えた今でも、どこか胸の中に「そばにいたい」という願いを呼び起こします。
だからずっとどこかで彼の姿のない家にツリーを出せずにいました。
今年のツリー、7年振りのツリーは、とても格別な思いで飾りました。
新しいこの家にはもう優大の面影なんてどこにもないのだけど、空と海を見ていると心はどこまでも暖かく繋がっていきます。
いつも一緒だと感じます。
今日の空は優しいかたちの柔らかい雲が沢山浮かんでいます。雲の合間から射す光は海を金色に染めています。
姿は見えないけれど共にいてくれる大切な人。
今触れ合うことができる大切な人。
そばにいてもいなくてもみんな愛で繋がっている。
祈りを超えて、ただただ感謝です。
あなたに愛を込めて。